1960年に福岡県福岡市で創業した「天然とんこつラーメン」専門店。1号店は那の川店。現在は、日本国内に約80店舗、海外に約10店舗を展開されています。たまに無性に食べたくなりますが、今では東京にも店舗が増え、気軽に食べれるようになったのはうれしいです。
一蘭さんは福岡発祥のとんこつラーメン屋さんですが、とんこつ臭も強くなく、一般的な「博多ラーメン」とは異なります(「博多ラーメン」の定義も難しいですが)。私は福岡出身ですが、私の周りでも「一蘭は一蘭。他の博多ラーメンとは別物」という認識の人が多いです。お値段も「博多ラーメン」と言われる他店に比べると一蘭さんはお高めです。
ラーメン自体だけでなく、独自のシステムをとりいれているのも一蘭さんの特徴です。
味集中カウンター
一蘭さんに入店してまず目を引くのは、席を仕切る板。1997年の博多店オープン時に初めて仕切り板が導入されたとのこと。目の前にはすだれがあり、店員さんも見えません。
「周りが一切気にならないため味覚が研ぎ澄まされ、ラーメンん美味しさをより深く味わえる」とのことです。
オーダー用紙
オーダー時は、オーダー用紙に自分の好みを記載します。「味の濃さ、こってり度、にんにく、ねぎ、チャーシュー、秘伝のたれ、麺のかたさ」の7項目。迷った場合は「おすすめ(点線の箇所)」にマークしましょう。


替え玉注文システム
替玉を注文する際は、替玉プレートをボタンの上に乗せます。チャルメラの音が鳴り、店員さんがプレートを取りにきてくれます。替玉の麺のかたさは基本的にはオーダー用紙と同じとのことですが、店員さんにお願いすれば別の硬さにすることもできます。
また、券売機で替玉を買わなかった場合も、店員さんにお願いすれば現金で注文可能です。
秘伝のたれ
一蘭さんのラーメンには、中央に赤い「秘伝のたれ」がのっています。「独自にブレンドした唐辛子を基本に30数種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせ熟成させたもの」とのこと。味を守るため「秘伝のたれ」の材料・レシピを知っているのは、一蘭さんの社内でも4人のみとのことです。
以下は、秘伝のたれ2倍。2倍でもピリ辛程度の辛さです。




以下は秘伝のたれ10倍。10倍でも食べれないような激辛ではなく十分おいしくいただける辛さです(辛さは蒙古タンメン中本さんの五目味噌タンメンくらいあるかなないかなな印象)。秘伝のたれを増やすと辛さに加えて甘さも増すので、個人的には5倍くらいが好みです。


一蘭の森
一蘭さんのラーメンは、福岡県の糸島半島にある「一蘭の森」と呼ばれる場所で生産されています。敷地面積は東京ドーム2個分(約28,000坪)とのこと。
「一蘭の森」では、一蘭さんのラーメンの製麺過程の一部を見学することができます。また、ラーメンの工場に加え、ラーメン博物館と店舗も併設されており、店舗では打ち立ての麺を使ったラーメンを楽しむこともできるようです。
店舗情報
一蘭さんの店舗は、公式サイトの「店舗のご案内」ページでご確認ください。